「うるせえうるせえ邪魔すんじゃねえよ早く消えろ俺にはこれしかねえんだよッ」 「ほっとけよ。嫌いなんだよ、正解とか正義を押し付けられんのが。俺の正しさは俺が見つける。俺の正しさは俺が決める」 「その名前を俺の前で二度と出すな」
どこまでも真っ直ぐに屈折した努力家。目を灼かれてもなお太陽へ向かうひと。生徒会長アルト・アダマンタイトの同級生であり、入学時隣の席に座っていたことから彼と親交が深かった生徒。鎚型の杖を扱う。 凝り性で感情的、口が悪く負けず嫌い。一度自分の中で決めたことであれば、誰に相談することもなく何が何でも貫き通そうとする意地の持ち主。同時に職人のような追究精神も備えており、ひとつのことを突き詰めるのが得意。 「絶対に東魔で成果を上げる」と意気込んで入学し、アルトと切磋琢磨してきた。しかし、驚くべき速度で頭角を現し万能の才を評価されていくアルトに対して苛烈な敵対心を抱くようになり、今では言葉を交わすことはほとんどないどころか殺意に近いものを抱えている。アルトに劣っているという自覚はあるが、絶対に「同じ地平に立っている」という自負を捨てず喰らいつき続ける。入学時の明朗さはもはや無く、校舎のとある廊下の突き当たりを根城にし、ひとりで激昂しぼろぼろになりながらポータル魔術の暴力的な追究を死に物狂いで続けている。 彼の開くポータルは非常に精緻で美しい。